売却 インスペクションの流れや費用、ポイント 戸建のインスペクションで見られる家の部位とは戸建住宅のインスペクション対象箇所は、基本的には目視できる範囲すべてです。部位ごとにジャンル分けすると、下記のようになります。・耐久性に関わる部位(基礎・柱・壁・梁・床・床下など)・雨漏りや水漏れの可能性が高い部位(屋根・外壁・外側のサッシ・天井・内壁など)・配管設備(給水管・給湯管・排水管・換気ダクトなど)・その他(ベランダ・雨どい・フェンス・門など検査方法は目視や計測が中心で、屋根や床下については目視できる範囲のみとなります。床や壁は、目視に加えて水平・垂直の計測を行いゆがみや傾きの有無を確認します。 また、キッチンや浴室、トイレなどの水回り設備は「排水テスト」を、建具やサッシについては「開閉動作の確認」を行います。よほどの事情がない限り、壁に穴を開けて調べるというような大がかりな検査は行いません。 その他の部位については一部分のみが対象だったり、最初から基本料金に含まれていなかったりする場合もあるので、問い合わせ時に確認するようにしましょう。インスペクションにかかる費用インスペクションの費用には、基本料金・オプション料金・報告書作成料金の3種類があります。基本料金は、上記の対象箇所を検査するための金額です。 対象箇所はほとんど同じですが、業者によっては多少異なっていることもあるので注意しましょう。費用の相場は5~7万円ほどとなります。 オプション料金は、物件によっては検査の必要がないことの多い、床下や屋根裏への進入調査をしてもらうときになどに発生するものです。 床下や屋根裏に入るには、時間も体力も必要となりますから料金も比較的高額で、それぞれ1万5000円~3万5000円程度となっています。さらに、進入するための安全対策や、経路の確保が必要になる場合は、別途追加料金がかかります。 報告書については、基本料金に含まれている場合と別料金の場合があります。簡易的な報告書だけが基本料金に含まれていて、詳細なものが必要な場合は別料金というケースが多くなっています。 別料金の場合は、5000円~1万5000円程度です。事前に報告書のサンプルを見せてもらえますから、どの程度の報告書が必要になるのかを仲介業者とも話し合って、よく確認しておきましょう。おおまかな流れとかかる時間インスペクションの申し込みから完了までのおおまかな流れは以下の通りです。まずは、複数の業者から見積もりをとり、料金や検査の対象範囲などを比較検討することをおすすめします。1.問い合わせと見積もり:電話やWebで数社に問い合わせ、検査の内容と料金を比較する2.申し込み:業者と日時を決めて申し込む3.必要書類の準備:指定された住宅の図面(間取り図など)を事前に送付する4.実施:依頼者立ち会いのもと、検査5.報告書受け取り:報告書を確認し、不明点があれば問い合わせする6.支払い:問題なければ料金を支払い、完了必要な図面や報告書のサンプルについても聞いておくと、より手間を減らすことができます。手順3で送付が間に合わない場合は当日に渡しても大丈夫です。もし、指定された図面がすべて揃わなくても検査は可能ですので、問い合わせのときに伝えておくと良いでしょう。 検査の所要時間は住宅の面積や形状、検査範囲によって変わってきます。面積が100平方メートルの2階建て住宅で、基本範囲の検査だけなら2~3時間ほど、床下や屋根裏への進入を含めると3~4時間ほどが目安です。 検査中に質問することが多ければもっと時間がかかりますし、事前の説明や検査後の報告時間などを含めると、さらに1時間ほど余裕をもっておくと安心です。実施日には立会いが必要?実は、当日依頼者が立ち会えなくても、インスペクションは実施できます。 しかし、きちんと検査しているのかを監視するのはもちろん、現場で一緒に検査の様子を見て理解しておくことで、後日報告書を読んだときに疑問に思うことが少なくなります。 どうしても時間の都合がつかない場合でも、家族や親族などに頼んでできるだけ検査現場を見てもらっておくようにしましょう。 Tweet Share Hatena Pocket RSS feedly Pin it 売却 インスペクションを実施した戸建売却のメリットとデメリ... インスペクションの活用で中古住宅の質をUP