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不動産コラム

売却

信頼できる不動産会社とは?~両手仲介の落とし穴~

◆両手仲介とは

不動産仲介会社の売り上げは、ほぼ「仲介手数料」が占めています。
その「仲介手数料」には、「両手仲介」と「片手仲介」があります。

例えば、A社と物件を売りたい売主が、媒介(仲介)契約を結び、その物件が4000万で売れた場合、A社に入る仲介手数料は以下のようになります。
物件価格4000万円×3%+6万円=126万円(税抜)

この126万円の仲介手数料を2倍にする、それが「両手仲介」です。
どういうことかというと、その物件の買主も自社で探せば買主からも仲介手数料をもらうことができるので、 売主からの仲介手数料126万円、買主からの126万円で合計252万円がA社に入ることになります。

これに対し、買主は別の不動産会社が仲介する場合を「片手仲介」といいます。

◆両手仲介の落とし穴

売却の媒介は、売買が成立すれば売主から仲介手数料をもらうことができます。さらに買主からも手数料を取ろうとすると「値が下がってもとにかく買ってもらう」という考えになりやすく、売主の利益は後回しになる。これが両手仲介の大きな矛盾点です。 片手仲介であれば、売主・買主それぞれ別の不動産会社となるため、売主の担当者にっとてのお客様は売主だけ、当然売主の利益を優先し動いてくれます。 契約を考えている不動産会社に不安がある場合は、「他の不動産会社を介した買主が現れても教えてくれますか?」と担当者に聞いてみてください。両手仲介にこだわらなければ快く応じてくれるはずです。

◆物件情報の独占

両手仲介にこだわる不動産会社は、自社で買主を見つけたいため、物件情報を独占し他社から見えなくさせる「囲い込み」をすることがあります。 不動産売却をする際、より早くより良い条件で成約させるために、ほぼすべての業者が「レインズ」。という物件情報のネットワークシステムを利用します。 しかし、レインズで気に入った物件情報を見つけたお客様が、その物件の販売を請け負っている不動産業者に問い合わせると、「その物件は既に検討中のお客様がいます」と情報をブロックされることがあります。 そのほとんどが「囲い込み」である可能性が高いのが現状です。 売主からすると、できるだけ多くの不動産業者に物件情報を開示してもらい、より良い条件で購入してくれる買主を見つけてもらう方が利益に繋がりますが、「両手仲介」にこだわり自社で買主を見つけるために、売主の利益を後回しにしてしまう業者が多く存在します。 この情報の「囲い込み」は買い手側にだけ行われるのではなく、時には売り手側にも行われます。 「両手仲介」のために自社で買い手を見つけたいがゆえに、他社から条件の良い買い手が見つかり問い合わせがあっても、「契約予定です」と嘘をつき、売主に伝えず勝手に断ってしまいます。そして、すぐに買い手が見つかるように売値を下げ、成約に持ち込もうとします。 「囲い込み」は「両手仲介」への執着であり、売主に対する背信行為です。 「片手仲介でも問題ありません」という不動産会社を選ぶことで、このリスクを回避することができます。

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