「相場情報」との向き合い方
さらに、各物件の販売価格は相場のみならず、それぞれの売主の〝事情〟が加味されていることがあります。事情とは、たとえば「離婚で早く売りたい」「時間がかかってもいいから高く売りたい」といったようなものです。このような事情が加味されている物件は、価格が相場とかけ離れている可能性があるので注意が必要です。
3.古い情報はあてにならない
不動産価格は、常に変動しているものです。そのため、相場情報の「鮮度」は非常に重要だといえます。基本的には「一年以上前」のデータはなるべく除外しておきましょう。我々不動産会社も「最大で二年以内」、それ以上前の情報は確実性が著しく落ちてしまうためできる限り使わないようにしています。
4.不動産会社を 〝うまく〟使って少しでも質の高い相場情報を得る
ご自身で相場情報を把握しておくことは、不動産会社の「高値取り」に騙されないようにするためにも大事なことです。しかし、ご自身で得られる情報ばかりに頼ってしまうのもいけません。自分で得られる情報には限界があり、やはり不動産会社しか閲覧できない「レインズ」の事例やプロの見解は、相場を判断するためにはなくてはならないものです。
不動産会社の持つ情報はどんどん取得し、活用されるべきでしょう。そのためには不動産会社を〝うまく〟使い、複数社からさまざまな情報や見解を引き出すことも大切です。全てを不動産会社に任せてしまうのは危険ですが、盲目的にご自身が集めた情報ばかりに固執してしまうのも、同じくらい危険です。
バランスよく情報を仕入れ、フラットな視点で相場の判断をしていただけたら幸いです。