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不動産コラム

売却

ご売却の「事前準備」をしておきましょう

これから不動産売却を考えている方は、次の3つの「事前準備」をしておくことをオススメします。

1.目標を設定する
2.資金計画を立てる
3.不動産会社の情報収集をしておく
 不動産という大きな資産のご売却に際し、売主様には次のような重要な判断を迫られることとなります。

「いくらで売り出すか」
「価格交渉に対してどう対応するか」
「契約条件はどうするか」
高額な資産である不動産のご売却だからこそ、ひとつの判断次第でその後の人生を左右するような局面もあるかもしれません。判断に悩まれることも、当然ながらあるかと思います。そんなときに目標が定まっていて、資金計画をしっかりお済ませになっていて、さらに信頼できる不動産会社をパートナーとすることができていれば、判断のための〝軸〟がぶれることはありません。

  間違った判断をせず後悔しないご売却をしていただくためには、次の3つの事前準備をしておかれるといいでしょう。

◆目標を設定する

不動産売却の「目標」ってどんなことでしょうか?

「少しでも高く売りたい」
「より早く売りたい」

これも目標ですが「なぜ高く売りたいのか?」「なぜ早く売りたいのか?」をご自身に問いかけてみてください。

・転勤までに住まいを売って新居を購入したい
・少しでも早く売って離婚を成立させたい
・相続した家を相続人同士でもめずに早く売りたい

不動産をご売却される目的には、売却価格や売却スピードを求める以前に上記のような「住みやすさの向上」や「煩わしさからの脱却」などの〝理由〟があるはずです。この理由こそが、不動産売却で叶えたい目標だといえるのではないでしょうか?

・通勤しやすい新居に引っ越したいから、○○万円以上で売れてくれないと困る。そして、○月○日までには物件を引き渡したい。
・早く離婚を成立させたいから、価格よりも売却スピードを優先したい
・相続人同士で揉めたくないから、早く売りたいけれど皆が納得できる価格でないと困る

〝目的〟から〝目標〟を立てると、このように目標の「金額」や「期限」がより具体化します。具体的な目標を立てておくと、値下げや価格交渉されたときの判断を誤ることなくなるため、目標が達成しやすくなります。

◆資金計画を立てる

不動産の購入時には、「資金計画」が重要なことはよくご存知であるかと思います。ただ実は、売却でも同様に資金計画は大変重要です。
不動産売却では、売却金額がそのままお手元に残ることはありません。とくに住宅ローン残債がある家のご売却では「住宅ローンが完済できなかった!」なんてことにならないためにも、しっかり資金計 画を立てておきましょう。

資金計画を立てる上で大切なのは、次の3つの視点を持っておくことです。

1.ご売却後に必要なお金( 手元に残しておきたいお金)
2.売却できそうな価格
3.売却にかかる必要経費

「1.ご売却後に必要なお金( 手元に残しておきたいお金)」:「売却金額から引っ越し費用を捻出したい」「売却金額を新居の購入費用に充てたい」という場合の具体的な希望額です。必要経費を除いて、いくら手元に残したいかを考えます。住宅ローン残債がある場合には、必ず「ローン残高証明書」などで残債がいくらか確認してから必要なお金を考えるようにしましょう。

「2.売却できそうな価格」:不動産会社の査定額を参考にされるといいでしょう。ただし、不動産会社の査定額は、〝売却予想額〟ですので「その金額で売れるんだ」と過信してはいけません。複数社で査定額を取るなどし、売却できそうな最低限の目安を把握しておかれることをオススメします。

「3.売却にかかる必要経費」:こちらは状況によって経費は異なるため一概にはいえませんが、おおよその目安は売却金額の4%です。必要経費の内訳は、不動産会社に支払う仲介手数料や売買契約書の印紙税、住宅ローンを完済するときの抵当権抹消費用などです。

資金計画を立てる上での大事なポイントは、「期待できる売却価格から必要経費を引いたとき、どれだけゆとりがあるか」ということです。事前に設定した目標設定の実現性を、金銭面から確かめていく作業が資金計画となります。もし「目標が達成できないかもしれない」「ギリギリなので心配」ということがありましたら、弊社までご相談いただけますと幸いです。ご売却前の資金計画からしっかりと サポートさせていただきます。

◆不動産会社の情報収集をしておく

 「目標を設定する」「資金計画を立てる」という事前準備をしていくのと同時に、不動産売却を二人三脚で進めていく「不動産会社」の情報収集を始めていきましょう。

不動産売却は、人生でそう何度も経験するものではありません。今回初めて不動産をご売却される方も多いかと思います。右も左もわからない不動産売却で売主様を助け、目標まで導くのは不動産会社の役割です。

不動産会社は、不動産売却を先導する「ガイド」のようなもの。行きたいところはあなたの自由ですが、文化も、話す言葉も違う地域を旅行するとなれば、ガイドがいたほうが安全であることは間違いありません。しかし、そのガイドが悪質であったり、能力が低かったりする場合はどうでしょうか?無用なトラブルに巻き込まれたり、目的地に辿り着くことすら難しいようなことになりかねません。不動産売却もまた旅と同様に、予期していなかった事態に見舞われることは少なくありません。不動産会社は、ときにコンパスのようにあなたの判断を助け、目標まで導きます。

信頼できる不動産会社の条件は、適切なタイミングで適切なアドバイスができること。そのためには、尊門性や判断能力の高さを兼ねそろえている不動産会社かを見極める必要があるのです。不動産会社は近年、増加傾向にあります。あなたの不動産を売ってくれる不動産会社も、多く存在することでしょう。しかし大事なのは「売ってくれる」だけでなく、あなたの目標を達成させることです。不動産会社を見極めるには、実際に担当者に会って価格査定してもらうことをおすすめします。ネット上の情報でも比較は可能ですが、在籍する担当者の人間性や査定内容を説明する際の話し方、根拠の挙げ方、話の展開力は「ガイド」としての適正を見極めるための重要な要素となります。担当者は、これからあなたの不動産を売ってくれる人。売主を納得させられなければ、購入検討者を納得させることなどできません。

事前準備の段階では価格査定を依頼する数社を絞るため、各社のホームページや広告物に目を通しておかれるといいでしょう。

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