囲い込みって違法行為?
不動産の囲い込みは、売主の利益を損なう可能性が高い行為です。囲い込みの意味やその対策について詳しく説明します!
囲い込みとは
囲い込みは、不動産会社が売主と買主の両方から仲介手数料を得るために、不動産情報を制限し、他の不動産会社が介入できないようにする行為です。具体的には、以下のような方法で行われます。
- 内覧の拒否: 売主の都合や他の理由をつけて内覧を拒否し、他社の買主が物件を見られないようにします。
- 情報の非公開: レインズ(不動産流通標準情報システム)への登録を行わず、情報を公開しないことで他社からの問い合わせを避けます。
囲い込みが行われる理由
1.両手仲介の利益: 売主と買主の両方から手数料を得られるため、不動産会社にとって非常に利益が高い方法です。
2.法律上の曖昧さ: 両手仲介自体は違法ではなく、囲い込みの発見も難しいため、悪用されやすい状況です。
囲い込みのデメリット
1.売却期間の長期化: 情報が制限されるため、買い手が見つかるまでの時間がかかります。
2.売却価格の低下: 囲い込みにより、競争が減少し、不動産会社は売却価格を下げるように売主に要求することが多くなります。
囲い込みの対策
1.レインズの確認: 不動産会社と契約を結ぶ際には、レインズへの登録状況や物件情報を確認しましょう。売主自身も取引情報の閲覧が可能です。
2.信頼できる不動産会社の選定: ネームバリューや査定価格だけでなく、営業力や信頼性の高い不動産会社を選びましょう。
3.複数の不動産会社に依頼: 複数の不動産会社に査定依頼をし、各社の戦略や査定価格を比較検討することで、囲い込みのリスクを減らします。
まとめ
囲い込みは売主にとって大きなデメリットがありますが、法律上の宅建業法では違反していないことが現状です。適切な対策を取ることで避けることが可能なため、ポイントを押さえて、スムーズかつ有利な取引を目指しましょう。