
2025.09.25
「公平に3人へ」— 住まいも事業用も整理して、わかりやすく分ける方法(それぞれが住んでいる家の価値や借金がバラバラ。どうやって“公平”にすればよいか?のお話)
ご相談はAさんご夫婦(70代)。
財産は自宅・貸しビル・貸事務所・預金・株式・借入金などで合計3億円台。
お子さんは長男・長女・次女の3人。いずれも会社を継ぐつもりはありません。
しかもそれぞれが親名義の建物に住んでいるため、相続で「不公平だ」とトラブルになりそうな状況でした。
今の住まいの状況
- 自宅(二世帯住宅) → 1階にAさん夫婦、2階に長男夫婦が住んでいる
- 駅近くの貸しビル → 長女が1室を使って暮らしている
- 別の貸事務所 → 次女が入居している
つまり「それぞれが親の建物を自宅代わりにしている」状態です。
困っていること
- 建物の価値に大きな差がある(駅前ビルは評価が高い、古い事務所は低い)。
- 借入金が残っている物件もあり、誰が背負うかで揉めそう。
- 相続税がかかるため、分け方がまとまらないと特例も使えない。
このままだと…
- 「長男は自宅、長女はビル、次女は事務所」では不満が出る。
- 借金付きの物件を押し付けられた人は納得しない。
- 相続税の支払いで慌てる可能性がある。
相続実務士からの提案
- ビルや事務所は売却し、残っている借金を返済。
- 残ったお金で、区分マンションなど維持しやすい資産に組み替える。
- 3人で分けやすい形(現金・同じ規模のマンション)にして「公平に3等分」できるようにする。
- 一次相続(夫→妻)は配偶者控除・小規模宅地の特例を使って税金を抑える。
- 二次相続(妻→子ども)のために遺言書を作り、3人で揉めないようにしておく。
実際にやること(4つ)
- 不動産を売却して借金を完済
- 区分マンションを購入して資産を揃える
- 3人で均等に分ける基準を決める
- 遺言書を作成して、将来の二次相続まで準備
お願いする専門家
- 相続実務士:現状整理、公平な分け方の提案、段取り調整
- 不動産の担当(宅建士):売却・購入の仲介
- 司法書士:名義変更や遺言書の手続き
- 税理士:相続税の計算と特例の確認
- 土地家屋調査士:測量や境界の確認(必要に応じて)
まとめ
- 今のまま「住んでいる建物をそのまま相続」では不公平になりやすい。
- 売却と借金返済で資産をシンプルに。
- 区分マンションなどへ組み替えれば3人でわかりやすく分けられる。
- 遺言書で先の世代まで備えると安心。
