1. HOME
  2. ブログ
  3. 売却
  4. 競合物件があるときは価格の付け方に注意!

Column

不動産コラム

売却

競合物件があるときは価格の付け方に注意!

 突然ですが、質問です。

あなたは近日中にご自宅のマンションの一室を売却しようとしています。

しかし現在、同じマンション内で面積や間取りが酷似した物件が二件、すでに販売中です。
一件は2900万円。もう一方は、2650万円。そして、あなたのマンションの査定は額は3000万円でした。

  さて、あなたはいくらで売り出されますか?

◆競合物件があるときの値付け方法

競合物件があるときは、査定価格以外にも競合物件の価格を参考に値付けする必要があります。それは、買主様の立場になって考えてみるとよくわかっていただけると思います。

  「立地もいい」「築年数も問題ない」「このマンションに決めたい!」と思っているとき、同じマンション内で面積や間取りが似通っている物件があれば、必ず比較対象とするはずです。当然ながら、条件がほぼ同じであれば一番安い物件を選びますよね。しかし、部屋のコンディションが良かったり、リフォーム履歴があったりすれば、価格のみならず総合的に判断して価格の高い物件を選ぶ可能性もあるのではないでしょうか。

  値付けをするときも同じです。競合物件がある場合、必ずしも競合より安い金額に設定しなければ売れないということはありません。先ほどの例でいえば、他の物件より優れていれば3000万円で売り出しても問題ないでしょう。一方で他の物件と比較して見劣りする条件があるとすれば、2500万円程度に設定されたほうがいいかもしれません。

  つまり、競合物件がある場合には査定価格の意味がやや薄れてしまうのです。

  とはいえ2650万円と相場より安く売り出している方は、なにか早く売らなければならない事情があってのことかもしれません。このような物件は早々に売れることが見込めるため「競合」とみなす必要はありません。よって競合物件の「価格」だけでなく「どれくらいの期間売り出されているのか」などを探った上で、ご自身の物件の値付けをするべきだといえるでしょう。

◆競合物件不在のタイミングを狙うことも

競合物件が売り出されているときは、ご自身の物件を売り出すタイミングも十分見計らうべきです。
中には、競合物件の有無やその価格にかかわらず「すぐに売り出しましょう」「競合より安く売りましょう」と言ってくる不動産会社あいますが、競合がいなくなったときを狙って売り出すのもひとつの戦略です。ただ、いつ競合物件が売れるかは定かではありません。長期間競合物件が売れていないようであれば、その物件に問題があるか、価格に問題があるかのいずれかです。

  競合物件は、ときに反面教師にもなりえます。

「この条件で半年も売れていないのなら、私の物件はもう少し値段を下げた方が良さそうだな」と競合物件の動向を参考にし、ご自身の不動産売却に活かすのもまたひとつの戦略。いずれにしても「早く売りましょう」「安く売りましょう」と根拠もなく提案してくる不動産会社に左右されることなく、販売時期や価格を検討しましょう。

関連記事