今回は、「高額なだけの査定に注意」についてお伝えします。

前回の記事で、「査定額＝売れる額ではない」ということをお伝えしましたが、高額な査定額を提示されると、こんなに高く売れるの！？と感じるかもしれません。この思想に付け入って、高額なだけの査定額を出してくる不動産会社もあります。このことを業界用語では「高取り」や「高め取り」と呼ばれます。

「高取り」の裏側

特別な根拠もなく高額な査定をしている理由は、売却依頼を他社に取られないため。最終目的が「売ること」ではなく「依頼を受けること」になっているためです。

例えば、A・B・C社の3社に査定を依頼し、それぞれの回答が「A社 3000万円」「B社　2950万円」「C社 4000万円」だったとします。こういった際には、C社に対しなぜその価格を提示したのかを必ず聞いてください。そして、その説明に対し、自分が買主だった場合納得できるかどうか、という視点で判断します。
その説明が納得できるものであればC社の担当者は凄腕なのかもしれません。
A社・B社の説明に説得力があり、C社にこれといった根拠がなければC社は候補から除外して良いでしょう。

悪質な不動産会社を選ばないことが大事

「高取り」や「干す」といった行為を行う悪質な不動産会社が存在します。そんな会社を選ばないようにするためには、「正しい情報」を根拠とした「正しい判断」が必要になります。高額なだけの査定額に騙されず、周辺の相場等を知っておくこと、査定の際は複数社に依頼をすることが大切です。SUUMOやHOME'Sなどのポータルサイトを使用し相場を確認する他、弊社のような不動産会社に依頼して確認するのも良いでしょう。

まとめ

売却査定は単に査定額を知るためだけのものではなく、不動産会社を見極めるためという目的もあります。正しい情報を見極める力や、正しい判断をするための情報収集等を通して知識を得て、業者の選定を行っていただければと思います。

売却を成功へと導き、売主様の助けとなるような信頼できる不動産会社をぜひ選んでいただきたいと思います。